awsからロリポップサーバーへサーバー移行させていただいたので作業メモです。
事前作業
現状メモ
- awsのS3で静的サイト運用
- メールフォームはGoogleフォームを使用
- SSL化未対応
- wwwドメインで運用中
クライアントさんに確認したこと
- aws側の特別な設定（システム連携や特別なセキュリティ設定） →なし
- ドメインをどこで取得したか →お名前.com
- ドメインのメールアドレスを使用しているか →なし
作業内容
- awsよりデータ抽出
- ロリポップへデータアップロード
- DNSサーバー切り替え
- 移行後動作確認
- SSL化対応
- wwwドメインへリダイレクト設定
事前確認事項
- awsでサーバー立ててみる（apacheが稼働せず挫折…）
- エックスサーバーからロリポップへ移行テスト
- 各種ログイン確認
- 懸念点確認
- 各種バックアップ（現状のサイトのキャプチャ、DNS設定キャプチャ、who isキャプチャ）
ざっくり手順メモ
GUI画面（マウスで操作できる画面）からだとフォルダ単位でインストールできない
FTPでダウンロードするかCUI（黒い画面）からダウンロードするか…
別のアプリが必要だったり、FTPやSSIでアクセスするならアクセス許可設定が必要だったりで結構手間なので、今回は1ファイルごとちまちまダウンロードすることにしました…
ユーザー設定＞アカウント情報から確認
※DNSサーバー変更確認のために害にならないファイルを一つアップしました
awsのネームサーバーへ見にいく設定になっているので、ロリポップのネームサーバーに見にいくように変更する
一応who isで変更がちゃんとできているか確認。
ただ、ここで反映されていてもネットワークのキャッシュが残っているので、まだawsの方を向いている可能性が高い。
色々な確認方法があると思いますが、今回は簡易的な方法で…
STEP3でアップした害のないファイルが見れるかどうかで確認しました。
DNSが切り替わるまで設定できないので注意
今回はwwwドメインでの運用なので、そちらの設定も忘れない
今まで遭遇してこなかったけど、ドメインを取得するとwww付きのサブドメインが自動で使えるようになるらしいです。
wwwなし、あり共に同じサイトに繋がるとSEOの観点で重複コンテンツとみなされペナルティを喰らうことがあるので、今回はawsで使用していたwwwへ繋がるようにリダイレクト設定。
http://ほげほげ
http://www.ほげほげ
https://ほげほげ
をhttps//www.ほげほげへリダイレクト
SSLリダイレクトとwwwリダイレクトを一緒に設定する方法。
調べたらエラーになるものもあって、こちら入れたら大丈夫でした。
数分ラグがあるので、反映するまで焦らず待つこと。
<IfModule mod_rewrite.c>
RewriteEngine on
RewriteCond %{HTTPS} off RewriteRule ^(.*)$ https://%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
RewriteCond %{HTTP_HOST} !^www\. [NC]
RewriteRule ^(.*)$ https://www.%{HTTP_HOST}%{REQUEST_URI} [R=301,L]
</IfModule>
- 各デバイス、ブラウザ表示崩れ確認
- フォームのテスト
- リダイレクト設定確認
- SSL設定確認
個人的メモ
DNSの反映はTTL（time to live）サーバーがキャッシュを何秒保持するかの設定を短くして変更する方法や、IPからhostsファイルを変更してアクセスする方法など色々調べましたが、
どれも万が一のことがあるとリスクだな、と感じたので害のないファイルを移行先だけに置いて反映を確認する方法にしました。
※クローラーがまわるといけないので確認したらすぐ削除してください（一時間程度なら大丈夫だと思いますが…）
※今回はサーバー移行だけで、ビフォーアフターが同じサイト表示だったので上記の対応を取りました
クライアントさんへお願いしたこと
- awsの解約（移行後最低5日は解約しないように）
- GA4が正常に動いているかの確認
- フォームのメールが届いているかの確認
まとめ
サーバー移行は初めてだったので、色々調べながらもいい経験になりました。
awsと聞くと難しく感じがちですが、内容によってはそんなに構えなくてもいいのかな、
と思いつつも今回もドメインをawsで所得していたりWordPressのサイトだったりしたらお断りしていたかもしれません…
WordPressだとデータベースが絡むのでまた手順が増えるんですよね…
一方で、レンタルサーバー同士のWordPressの移行が簡単で驚きました。
ユーザー名とPWがあればレンタルサービス側で勝手にデータ移行してくれるみたいです。便利。
レンタルサーバーからawsへ移行の記事はたくさん見かけたのですが、
逆のパターンはあまり見なかったので今回記事にしてみました。
小規模サイトやシステムが絡まないものだとレンタルサーバーの方がお安く運用できそうですね。
（awsは従量課金制です）
あくまで今回私がお受けした案件の手順のメモになりますので、似たような案件をお受けの方はご自身で必ず調べてください。とくにawsの設定まわりは要注意です。
この記事がどなたかのお役にたちますように！
